VRでのライブ配信を可能とするホスピタリティに優れた配信用常設スタジオ
株式会社ハーツ様は、企業や学術などの講演の収録や配信を長年手掛けられる中で、講演される方や講演会に出席される方へのホスピタリティの提供と、VRを含むより高い配信のクオリティの実現のため、品川プリンスホテル内に常設配信スタジオを2021年4月に開設されました。おりしもコロナ禍によって映像配信の必要性が高まる中、ポストコロナ時代も見据えての機材を選定、運用を行われています。
NINJA VへHDMI経由で動画RAWデータ出力に対応した、Panasonic LUMIX BGH1を採用
LUMIX BGH1は、マイクロフォーサーズ方式のレンズを装着可能な、コストパフォーマンスに優れたカメラですが、液晶モニタが付属していないため、外付けの液晶モニタとしてNINJA Vの採用をご検討いただきました。NINJA Vと組み合わせることで、DCI 4K(解像度:4096×2160) 60p ProResRAW収録も可能になることから、配信以外での収録も念頭にモニタ兼レコーダーとしてご採用いただきました。
4台のNINJA Vを導入 AtomX SDIモジュールも同時導入
ATOMOS NINJA Vの背面には、拡張用のコネクタが用意されており、拡張用のモジュールを装着することで、機能を追加できる構造になっています。
今回株式会社ハーツ様では、AtomX SDI モジュールも同時にご導入いただきました。LUMIX BGH1のHDMI出力から、HDMI 2.0で4K60PをNINJA Vに入力し、SDIモジュールを介して12G SDIで4K出力し、HDMIからRAW出力中も、カメラ本体のSDIから映像出力が可能なため、高画質4K記録/FHD配信などの柔軟なシステム構築が可能となりました。
今回お使いのLUMIX BGH1にはSDI出力機能もありますが、HDMI出力機能しか持たないカメラを使用する場合でも、NINJA Vを経由してSDI出力に変換し、スイッチャーなど、距離がある場所への配線も可能なように考えられています。
YouTube配信新番組「徳之島にキュッ!」の配信もこのスタジオから実施
世界遺産検定マイスターあけひとみさんと、徳之島出身のミュージシャン禎一馬さんが出演する、徳之島の世界自然遺産登録について情報発信を行うYouTubeチャンネル「徳之島にキュッ!」についても、このスタジオから配信を実施。(写真はリハーサル風景)SHOGUN 7も配信スタジオに配備していただいています。
また、この番組は株式会社ハーツ 山本社長自ら進行や撮影を指揮されている番組で、技術、スタッフ、運営に全面的に協力されています。
また今回のスタジオを含めた配信の機材選定については、岡部映像製作所の代表である岡部社長が行われており、ATOMOS製品については株式会社RAID様よりさまざまな角度からの想定でご提案いただきました。
今回のスタジオは、コロナ禍におけるライブ配信需要だけでなく、VR/AR撮影などを考慮した高画質映像撮影スタジオとして設計されており、グリーンバック撮影などの需要増にも対応していけるようになっています。NINJA VやSHOGUN 7を使用したProRes RAW収録はその中でも中核的な役割を果たす事になる予定です。